15年愛用してきたゴールドファイルのブリーフケースをレビュー
GOLD PFEIL(ゴールドファイル)のブリーフケースを15年ほど愛用しています。
これだけの時間を一緒に過ごしてきたからこそ分かる特徴をお伝えします。
ゴールドファイル ブリーフケースの気に入っているところ
まず、色が良くて形が良いところです。
黒とか茶色とかではなくて、ちょっと濃いめのミルクチョコレート色で、とてもオシャレです。形もカチッとしていて、カッコイイ。ハンドルを持っても、小脇に抱えてもオシャレなカバンです。
愛用してきたからこそ分かった使い心地
このカバンはもう15年使っていますが、初めはシッカリしていたのですが、使い込む事に柔らかくなって、丸くなってきました。
手に馴染むという感じでは良いのですが、もともとの原型を留めないという事においては少し問題があるのかもしれません。
表面は型押しなのですが、すぐに擦れて、色が落ちてきました。
容量は初めはカッコイイ形を崩さないようにとたくさんは入れなかったので良かったのですが、形がくずれてくるといわゆる『ブタカバン』になるほど詰め込めます。不思議なほどに沢山入ります。
ブリーフケースはしょっちゅう出し入れするので、金具が重要なんですがこれはまったく問題がありません。もっている途中で開いてしまうなどのトラブルも皆無です。
ゴールドファイルのエイジングについて
上で書いたように、染色はすぐに禿げてきますし、型崩れもしています。
使用しはじめてから数ヶ月でハンドルの縫製糸がほつれてきました。
しかしながら、ハンドルがバラバラになってしまうと言うことは無く、完全に糸がほつれきってしまうと、使いやすくなりました。
ブリーフケースはかなり激しく使いますので傷みも早いのですが、とにかく基本的な部分では丈夫です。
一通り傷がついてしまうと、あとは使い込む事に味わいが出て、いまでは手放せなくなりました。
年に一度は、靴墨をつけて修整しますが、特殊な色なので靴墨のセレクトには気を付けた方が良いと想います。できれば、靴屋にもっていって、相談したほうが良いでしょう。
ゴールドファイルの特徴
ゴールドファイルは高価なので、それなりの層が購入するのだと思います。
主に牛革を使うメーカーだと認識していますが、革の質、染色は色がとても良いです。染色の堅牢度はあまり良いとは思いません。堅牢度よりも型押しの技術が良くないのかも知れません。
ゴールドファイルは、色とデザインが素敵です。メンズバッグでこれだけ魅力的な色とデザインを提案してくれるメーカーは無いと思います。
デザインの特徴は、まず機能的であることです。非常にシンプルで使いやすいです。とくに内ポケットがたくさんあるわけでも無いのですが、シンプルに区切られた内側は、のぞき込まなくても出し入れできるほどです。
初めは硬いので容量が少ない感じですが、それも2年ほど使えば解消するでしょう。たくさに入れて良し、あまり入れなくても、それなりの形は保ってくれます。
購入理由
一番はデザインです。そして、ゴールドファイルというメーカーに対しての信頼感です。
10万円を超える高価なカバンですが、思い切って買って良かったと思いますし、カバンはある程度お金を出しても、元が取れるという感じを持っています。
容量的にも大きすぎず小さすぎず、ちょうど良い感じでした。大きすぎるとたくさん入れすぎて重くなるし、小さいと必要なものが入れられなくて不満が残ります。
書類や筆記具、時にはPCを入れても大丈夫ですし、用途的にも幅広く対応してくれます。
まとめ
『使い込んだカバンは男の勲章』と聞いて、永年使い込めるカバンを探していました。このカバンはその期待に十分応えてくれるものでした。
初期の段階では、スレに弱かったり、縫製の不十分さを感じる事もありましたが、2年くらい使い込んでくると、品質も落ちついてきて、手にも馴染み、『自分のカバン』になってきます。それがまた、手放せない、新しいカバンが欲しくならない原因にもなってきます。
今は革のブリーフケースも持つ人が減っている様ですが、使い込めば、本当に愛着の湧いた宝物になるんだなとこのカバンは教えてくれました。