仕事用に使っているCOACH(コーチ)製の大きいレザーバッグをレビュー
私のビジネスバッグはCOACH(コーチ)製のものです。
COACHというと高級ブランドなイメージが強いのですが、私に言わせればアウトレットブランドの代表格です。
関東近郊のアウトレットで、COACHの入っていないものを探すのは、おにぎりを売っていないコンビニを探すくらい難易度が高いことは皆さんには周知の事実かと思います。
結果として「COACHを買う」=「アウトレットに行ってきましたが何か」になってしまうことは自明であり、私はそれを避けるためだけにCOACHのロゴマークが極力小さく目立たないものを選ぶこととなったのです。
元の値札の挑戦的なことといったらありません。好感度が一周回って上がりつつすらあります。
ただ鞄そのものについては良いものであり、特に大きい文句の付け所はありません。
先に悪いところ挙げておくならば取手の縫製の弱さについては一般的な鞄と大差ありません。10万円の鞄ならばそれなりの仕上げが欲しいものです。例え3万円で購入したからといって、相応の仕上がりでよいという訳ではありません。人間はがめついのです。
コーチ大きいレザーバッグの使い心地
革については質のよい素材が使われており、上品な光沢を放っています。二年ほどノーメンテで使用していますが、未だに硯のような艶があるのがわかるかと思います。
またポケットに関しても、細かすぎない適切なサイズで3つ配してありとても使い勝手は良いです。
もっと細かく色々色々収納したい方はTUMIでも買った方がよほど納得できるかと思いますが、それよりも「7割引で買ってやったぜ」と吹聴することを好む私のような輩は、インナーバッグを使うなりすればいいんじゃないでしょうか。
サイズとしては一般的なA4であれば折らずに収納できますし、A3であっても一度折れば問題なく入ります。もはやこの世に存在する一般的な紙であれば当然のことですが折れば入ります。
ただ厚みに関しては特に大きい鞄ではありませんし、調整するマチも当然のごとくありません。弁当と水筒と仕事書類とパソコンと離婚届と、という風に四次元ポケットめかした使用方法には対応しませんのでご留意ください。
こういう鞄はパンパンに膨らませるのは極力避けなければなりません。その一つの鞄で全部済ませてしまうスタンスから、貴方が生粋のアウトレット帰りであることが露見してしまっては、せっかくロゴの小さい鞄を選んだ意味がなくなってしいます。
話を鞄の設えに戻しまして、外のポケットのチャックを開けたときに感じました。やけにスムーズでかっちり感のあるチャックだな、と。
チャック事態にはCOACHと書かれていますが、私にはピンときました。これはykkapだ。ロゴはないがこれは確実だ、と。
そもそもこの世の中のチャック(ジッパー含)という概念は、ykkap星人が外宇宙から地球に持ち込んだオーパーツであり、上質なものはykkap由来、粗悪なものは地球人が模倣した劣化コピーであることは周知の事実です。
COACHがどういう交渉術で自社ロゴにて強行できたのか気になるところです。馬具屋特有の何かノウハウがあるのでしょうか。
外ポケットについても十分な容量があり、鍵、煙草、定期入れ、紙(折ればサイズ制限無し)と何でも入ります。
取り出しやすいので重宝しますが何でもかんでも詰め込むと前述の通り、御殿場界隈を根城とする勢力の一員とばれてしまうので注意ください。
また個人的には好みではないのですが、肩掛けストラップについては文句無く8万円級の仕上がりです。
強くしなやかな繊維素材は程よい高級感を漂わせながら、金具とのコントラストはバランスよく保たれています。太さについても快適性のために不格好にしすぎることなく、無駄に細くすることもなく適切なサイズになっています。
まとめ
総合すると、この鞄のネックはやはり10万円のタグです。
何も考えず3万円で購入したものであれば、コストパフォーマンスの良さ、設えの上質さに感心するところです。ただ元が10万円となるとどう評価したものかと思案してしまいます。
それこそが全ての高級ブランドが抱える問題点であり、それ故にCOACH以外のブランドはある程度の自制をもってアウトレット出品をしているのではないでしょうか。