Saint Laurent Parisのレザークラッチバッグを使った感想・レビュー
Dior Homme在籍時代、メンズファッションに革命を起こした天才デザイナー、エディ・スリマンがディレクションするSaint Laurent Parisの人気については言うまでもないでしょう。伝統あるブランド名をYves Saint Laurentから変えてしまうくらいに影響力のあるデザイナーです。
すべて高額な商品であるのにも関わらず店舗には行列ができ、人気のあるアイテムは店頭には出てこないことすら多々あります。
そんなSaint Laurent Paris(サンローランパリ)のレザークラッチバッグの品質や使い勝手はどれほどのものなのか、レビューしたいと思います。
Saint Laurent Parisクラッチバッグの気に入っているところ
質感が気に入っています。クラッチバッグはそのまま本体のレザー部分を手にするので重要な点ですね。高いだけあって上質なレザーです。
素材は牛革なのですが、牛革の中でも最も上質な素材とされているカーフスキンなので繊細で柔らかいです。
ブランド名が刻印されたオリジナルファスナーの形状も好きです。
実際に使って感じた良かった点・悪かった点
良かった点は先ほども述べたように質感が良いことと、縫製の丁寧さです。
二年ほど使用していますが、ほつれることもなく綺麗なままです。
悪かった点は、良い点に反するようですが、カーフスキンが繊細であるために簡単に傷が付くところです。
気をつかって使用していますが、よく見ると写真ではわからない程度の細かい傷があったりします。
安価な商品でしたら気にもならないのですが、やはりそれなりに高額の商品であるためそういったところに気を使ってしまい、気安く使えないというのも悪い点の一つだと言えるでしょう。
また、クラッチバッグ全般に言えることですが、中に仕切りがないため使いやすさがないというところです。持ち手も仕切りもないただのドキュメントケースのようなものです。
使いやすいバッグが欲しい人は絶対に選んではいけないバッグだと思います。これはただお洒落のためだけに持つものです。
まだあります。これは本当にどうかと思うのですが、表面にあるブランド名の印字がすぐになくなってしまうことが不満です。
本来であれば下記の商品イメージ画像のように、小さくブランド名の金印字があるのですが、擦れて消えてしまいました。
バッグの中にあるレザータグのように刻印だったらそのようなことはないのですが、このレザータグが表面にあったら全体のシンプルさが失われてしまうので難しいところです。
Saint Laurentは値段相応のブランドかと問われたら、私は一考の余地もなくNOと答えるでしょう。
高級なカーフスキンを100%使ったレザーバッグといえども、やはりブランドの名前で高額になっているということは否めません。
そんなブランドバッグからブランド名を取ってしまったらただの高級レザーバッグです。同じ品質のものを探せばSaint Laurentほどの金額を出さなくとも似たような商品はいくらでもあるでしょう。
エイジング後の違いについて
クラッチバッグを使用するときは基本的に下部の真ん中を持つ形になります。なので、その部分だけ触り心地が大きく変わりました。
レザーというよりゴムのような質感になっています。圧力や汗などで劣化した結果なのだと思います。しかし見た目には変化がないので触ってみないとわからないです。
下部はシワができるなど、レザー独特の経年変化が見てとれます。
新品時は新品時の良さがあり、エイジング後はエイジング後の良さがあると思います。
購入に至った理由
クラッチバッグの流行を追いかけつつも他の人との差別化を求めたため、ハイブランドのSaint Laurentを購入しました。
あとは私がデザイナーのエディ・スリマンのファンであるというのも購入理由の一つです。
退任してしまったので、よりいっそう大事に使っていこうと思っています。
まとめ
ハイブランドというのは上質な素材を使っていても基本的に値段不相応です。ブランドネームが欲しいか、デザイナーのファンでないと納得の行く買い物にはならないでしょう。
特にこのような革製品は専門のブランドのほうがより良いものをより安価で提供しているので、品質を追い求めるのなら決してネームバリューに踊らされないようにしたほうがいいと思います。