『aniary(アニアリ)』メンズバッグの特徴や魅力、評判とは?
aniary(アニアリ)は、1997年に、Plume(プルーム)というメーカーが立ち上げた、日本のブランドです。名前の由来は、「An ideal and reality(理想と現実)」から来ています。
生産を海外に頼ることが当たり前となりつつある昨今、アニアリでは徹底して職人の手による「メイドインジャパン」な製品にこだわっています。
純日本産でありながら、リーズナブルな価格でオリジナルレザーの商品が楽しめる…それが、アニアリの魅力と言えるでしょう。
アニアリの革に関するレビューを見ていると、「とにかく、柔らかい!」ということが評判となっています。
柔らかい=良い・悪い、ということではなく、どちらかというとこれは好みの問題ですが、使い込まないと出せない、あのクタッ…とした革の感じが好きだという人には、たまらないブランドです。
ビジネス用のラインも揃えられていますが、アニアリは、全体的にカジュアルな雰囲気の漂うブランドです。
このバッグを通勤用に使用する人は、デザイン関係やアパレル、美容などの仕事に携わっている…そんなイメージといったところでしょうか。
購入層や価格帯は?
アニアリの購入層は、30代〜40代のオトナ世代が中心です。
ただ、10万円を超えるような商品は基本的に取り扱っておらず、バッグであっても、2〜3万円台から揃えられており、高級なものでも大体8万円あれば購入できる…といったところです。
鞄に対して、シンプルでありつつも質が良く、値段も高過ぎない…という条件を求めている人々にマッチしているブランドであると言えます。
基本的にメンズ寄りではありますが、女性にも似合うような商品が数多く取り揃えられています。
同じように、国産の革製品を扱っている他ブランドと比較すると、商品の価格が全体的にやや抑えめになっているので、20代の若者でも頑張って手を伸ばせば購入できそうなところが魅力です。
また、アニアリの商品は、1つ1つに、カラーバリエーションが豊富に用意されている、というのも大きな特徴です。
5色、6色、7色展開…なんて、あたりまえ。商品によっては10色以上が用意されているものもあります。
ブルー、レッド、イエローなどは発色も鮮やかで、個性をアピールしたい人にはピッタリ!といった感じです。
それと内装が迷彩になっているのもアニアリの特徴です。
さりげなく迷彩柄になっているので、これがまたお洒落なポイントとなっています。
世間の評判は?
評判を見ていると、対応は迅速かつ丁寧で、普通に信頼できるメーカーとの声が多いです。
彼氏へのプレゼントでアニアリの商品を購入したはいいけれど、現在、彼が使っているものよりも、ランクが落ちるのではないか…と心配で、渡すのを躊躇している…という悩み相談を某掲示板で見掛けましたが、それに対する回答は、「アニアリは、ブランドとしての知名度はまだまだだけれど、革が柔らかくて使い心地も良く、品質でいえば申し分ないので、心配する必要はない」という内容のものでした。
日本製で高品質でありながらコスパも良いので、概ね信頼できるブランドであるというのが、世間の総評となっています。
扱っているレザーは全12種類
アニアリではレザーにとことんこだわっています。
それぞれ様々な特徴がありますので、拡大画像で質感を確かめながらご覧ください。
Antique Leather(アンティークレザー)
成牛のなかでもキメの細かいステアをクロームでなめした柔軟性と弾力のある革です。
一般的なクロームなめしに時間と手間をかけることによって表皮を傷めることなく、ソフトな銀面をつくりだし、艶のあるソフトなウェットブルー(クロームでなめし終えた革)が出来上がります。
その後の染色工程では、4回に分けてオイルを入れるオイルド加工と手作業によるムラ染めを行うことで独特な色調のアンティークレザーに仕上がります。
アニアリでもっとも人気の高いレザーです。
手頃な価格帯で商品点数も多く、アニアリを初めて購入するという方は、こちらのレザー商品がおすすめです。
Shrink Leather(シュリンクレザー)
一般的な型押し加工によるものではなく、染色工程の後に熱を加えて革全体を縮めたことで生じたもの。ゆえに風合いが自然で、独特のエレガントな趣きがあります。
スムースレザーよりも傷が目立たないというメリットも。
また美しい発色は、最初に革芯部まで染料をじっくり浸透させる染料染めを施した後、仕上げにごくごく薄く顔料染めする手間のかかる工程で実現し、いつまでも綺麗な色合いを楽しめます。
原皮には、成牛のなかでもキメの細かいステアを厳選。これを一般的なクローム鞣し以上に時間と手間をかけて鞣すことで、ソフトで手に吸い付くような肌触りとなっています。
極限まで薄く漉いているため、見た目以上に軽く持てるというのも自慢です。
こちらは傷が付きにくい加工がされているので、ラフに使用したい方におすすめです。
またこちらのレザーで作られた小型のブリーフバッグ(07-01004)は、ミニクラッチ感覚で使えてシリーズ最強の人気アイテムとなっています。
New Ideal Leather(ニューアイディアルレザー)
キップレザー(中牛革の総称)のなかでも最高級として謳われている生後半年~1年あまりの牛革をベースに、キズの少ない希少な革を選定し使用しています。
“ニューアイディアルレザー”と名付けたこちらの革は、その高級皮革を製法段階から企画開発したアニアリのオリジナルレザーです。
製法はまず、植物タンニンでなめした革に溶解した特殊なワックスを革表面に染み込ませていきます。
しばらく置いた後、再度もう一度ワックスを革表面に染み込ませ、硬化と耐久性をあげています。
最後に革表面を工業用の専用アイロンでプレスすることにより、ムラ感のある焦げた風合いや独特なツヤ感を生み出し、他のブランドでは見ることが出来ないオリジナルレザーに仕上げています。
Double Emboss Leather(ダブルエンボスレザー)
成牛のなかでもキメの細かいステアをクロームでなめした後に再度タンニンなめしを行う、混合なめし製法でつくられています。
柔らかくソフトなタッチを生むクロームなめしと、厚みやコシを持たせるタンニンなめしが絶妙なさじ加減でなされるため、他ではほとんど見られない柔らかく軽いダブルエンボスレザーが完成しました。
通称“角シボ”と呼ばれる細かいシワの型押しをした後にクロコダイルの型押しをするというダブルエンボス加工を採用。
固い革になってしまいがちなこの加工ですが、技術と感性をあわせ持った職人による独自のオイルの調合により、柔らかさと軽さが実現しました。
仕上げには手作業によるアンティーク加工を施し、色調豊かな独特なムラ感が表現されています。
Grind Leather(グラインドレザー)
染色工程を施してから、シボが出やすくなるよう真空乾燥させた後、回転ドラムに入れて自然なシボを出します。
その後にシボ山のみを手作業により削り取ることで、陰影のある独特な色味のシュリンクレザーに。
同じシュリンクでも上品な07シリーズと対比するような、インパクトのあるワイルドな革に仕上げました。
原皮には、成牛のなかでもキメの細かいステアを厳選。これを一般的なクローム鞣し以上に時間と手間をかけて鞣すことで、ソフトな質感に仕上がっています。
極限まで薄く漉いているため、見た目以上に軽く持てるというのも自慢です。
Wave Leather(ウェーブレザー)
染色工程を経てから、しなやかな革にするためにオイルをしっかり浸透させます。その後、波をイメージした型押しを施すことでしっかりとしたハリ感が備わった仕上がりに。
ポイントはワックスとアイロン工程によるツヤ出し加工で、海面に光があたる様を表現するべく波(型押し)の凹凸部で光沢の差を出しています。
今までのシリーズとはまた違った質感の、洗練されたスマートなレザーが誕生しました。
Scale Leather(スケールレザー)
牛革へのエンボスですが、アニアリ史上初のスネーク風レザーゆえ、染色&型押し後にバフ研磨&アイロンワークと加工に加工を重ねました。
シンプル派には“蛇足“かもしれませんが、ファッション的に攻めたい派には新鮮な“毒”となるかと。
Garment Leather(ガーメントレザー)
その品質の良さと生産量の少なさのため、入手困難である国内産の希少中の希少牛革を使用しています。
魅力はなんといっても、“ソフト”な素材感にあります。
通常、革を柔らかくするためのなめし工程期間は4日~5日ほどなのですが、こちらの「GARMENT LETHER」は、その3倍の12~13日もかけています。
またその工程において、金属系の薬品を使用しないなど、環境にも配慮。染色においても、原皮が持つ脂分を残しながら行なっています。
Refine Leather(リファインドレザー)
レザーでないようで実はレザー。テキスタイル(織物)のようなエンボス加工をレザーに施すことで、秘めたる高級感と洒落感を考案しました。
革独特の風合いは程よく残しつつ、絶妙なシワ感、柔らかさがあります。
また常に、マイクロツイルの高級ナイロンとコンビネーションすることで、 軽量でありながら高強度。
あえてレザーで織地を表現した、“目利き”好みの洗練されたシリーズです。
Inheritance Leather(インヘリテンスレザー)
通常1.3~1.5mmの原皮が多い中、特別に1.8~2.0mmの原皮をイチから作成しました。
そしてこの“皮→革”へとなる素材は、きめ細やかさと強度を兼ね備えるキップレザー(生後6ヶ月から2年までの原皮を使った革)に、タンニンなめし加工を施したものです。
「水シボ」と呼ばれる独特の型押しをしているのですが、この型を押す際に、熱を加え、調整し、アンティーク調のムラを出しました。
また、革表面に立体感が出るよう、1枚1枚、職人が手作業で凸部分に染料を塗り込んでいます。
最後に、特別な溶剤で、革本来の風合いを崩さない撥水加工も行っています。ちなみにこちらも手作業の工程です。
Rughe Leather(ルーゲレザー)
小説家が原稿用紙をクシャクシャっと放り投げて、でもやっぱり丁寧に広げて……。そんな面白みのあるレザーを開発してみました。
ベースとなるのは上質でキメ細やかなステアハイド。その革にシワ加工を施し、さらにオイルでアンティーク風に仕上げています。
なので表面は、ルーガ(イタリア語でシワ)のニュアンスが残りつつも、艶やかになるよう計算しております。
マルチケースのみ販売されており、バッグや財布はありません。
Real Crocodile(クロコダイル)
この商品が使用するクロコダイルは、インドネシアorパフワニューギニア原産の“スモールクロコ”。最高級ワニ革の一種であり、今回はとくに希少価値が高いとされる大きく育った個体のみを採用しています。
裁断にもこだわり、クロコのミステリアスな鱗紋様を一枚革で楽しめるよう、肚部のみを限定使用。
もちろん芯まで色を浸透させるアニリン染めで染色し、仕上げには色の濃淡を強調させるグレージング加工も実施。
こちらはクラッチバッグと財布のみ展開しています。
aniaryオススメの商品は?
ボディバッグ(01-07004)
アニアリの定番商品で、若い世代のメンズに人気のボディバッグです。こちら、価格は35,640円(税込)で、カラーバリエーションは10色展開です。
スッキリした見た目なのに、しっかりと収納力があり、左右にD管が設けられていることで、どちらの肩からでもかけられる仕様になっている、というのも嬉しいポイント!購入者のレビューでは、背負った際のフィッティング感はバツグンと評判です。
ボディバッグというと、スポーティーなイメージがありますが、このアニアリの商品は、オトナのためのボディバッグ…という感じで、スーツの上から背負っても、違和感無くスッキリとキマって見えます。
日常はもちろん、旅先に持っていくセカンドバッグとしても活躍してくれそうな商品です。
トート(01-02013)
艶のあるソフトなトートバッグは、一見至ってシンプルな大きめのバッグ…のようですが、縦横の比率バランスが絶妙に計算されており、なにげなくサラッと肩にかついだだけでも、バッチリスタイルがキマります。
また、内ポケットが2つ、パッチ型ポケットが1つ備えられており、機能性もバツグン!
こちら、値段は42,120円(税込)です。牛革の中でも、キズが少ない最高級のものを使用しており、かつ、革をなめしたり、磨いたり…という製法段階から、完全にアニアリがオリジナルで開発しているとのことですから、この価格はお値打ちです!
カラーバリエーションも豊富で、キャメルやブルーなど10色で展開されています。
アニアリのバッグを何年も使っている人のレビュー記事
当サイトでは「自分が使っているバッグのレビュー記事」を外部の方に書いてもらっています。
様々なブランドの記事が集まりますが、その中からアニアリのレビュー記事をまとめてみました。
実際に何年もアニアリのバッグを使っている方の意見を参考にしてみてください。良いことも悪いことも正直に書かれています。
・aniary(アニアリ)のボディバッグを4年使用したレビュー
・2年愛用しているaniary(アニアリ)の赤いビジネスバッグをレビュー
・日本製でコスパ抜群!リピート買いしたアニアリのトートバッグをレビュー
・aniary(アニアリ)アンティークレザートートバッグのインプレッション
・サイズ感の重要性に気付かされたアニアリのバッグをレビュー
アニアリのバッグランキング
バッグの種類ごとに、人気ランキング化していますので、参考にしてください。
・ブリーフケースランキングTOP10
・トートバッグランキングTOP10
・ボディバッグの人気ランキングTOP8
・クラッチバッグの人気ランキングTOP10
・ショルダーバッグの人気ランキングTOP5
まとめ
aniary(アニアリ)は、職人の手による純国産の製品造りにこだわり、レザーの開発からオリジナルで行っているという、今時、骨太なブランドです。
知名度は日本ブランドの中では高いほうですが、ハイブランドと比べるとまだまだと言ったところです。
高品質の割にコスパが良いので、働き盛りなオトナ世代の男女から支持を集めています。
店の対応も、迅速かつ丁寧との声が多いので、ネットで気軽に購入しても安心なブランドであると言えます。
さっそく気になる商品をチェックしてみてください!