ホークスカンパニーの(マノフェス)ショルダーバッグを使ってみた感想
Hawk Company(ホークスカンパニー)から発売され、販売が終了してしまった今もなお中古市場で継続して取引されるほど人気のレザーショルダーバッグ「H 1203 MANO FECE(マノフェス)」です。
一目惚れで購入した僕が、なぜそれほどの人気があるのか、ほぼ毎日使うようになってどう感じたかをレビューします。
頑丈かつ軽量。ヘビーローテーションでも問題なし
このショルダーバッグの良いところは、厚手のレザー素材で縫製がしっかりしているにも関わらず、軽量であることです。
つくりとしては鞄の内部にチャック付きのポケットが一つあるだけのシンプルな形状で、カバー部分は一枚革になっており余計な付属部品や装飾もほぼありません。
それゆえに同じサイズの革製品と比較しても軽量に仕上がっているのでしょう。シンプルであるがゆえに作りも頑丈です。
本体部分は、表、裏、底、カバーの4つが丁寧につなぎ合わせられ、ショルダー部分と本体をつなぐ箇所は他のステッチ部と比べ5倍ほどの太さの糸で縫製されています。
使い始めてから1年たった今でも少しのほつれもありません。
本体の取り出し口部分にはチャックがつけられており、カバー自体はバタつかないようにマグネットで本体にくっつくようになっています。
肩紐の部分は、同じタイプのレザーショルダーバックよりも太めに設計されているため、肩に対する負担が軽減され、掛けている最中にも重さを感じにくくなっています。
また、穴の位置で細かく長さを調節できるようになっています。この鞄のデザインはもともとユニセックスで考えられており、カップルで使用することができます。
男性は長めにして斜め掛け、女性は短くして肩がけに、といった使い分けができるようになっています。
短めに使うときに余ってしまうベルト部分が邪魔にならないよう、サイドにベルト押さえが付けられている細やかさです。
容量にネック。大きいものは入らない
ただし、普段から荷物が多い人にはあまり向かないかもしれません。
平面であればB5サイズがリミットになっており、仕事で使うには向いていないでしょう。
また、先ほども書いたようにポケットが一つしかないので、中で小分けして整理することも難しいです。ただ、マチがあるので僕自身はそこまで不具合を感じることはありません。
普段は長財布、iPad mini、タバコ、携帯、文庫本、キーケースを入れて使っていますが、それでも鞄が膨れて見えることもなく、身体にフィットして使えています。
ホークスカンパニーのエイジング
エイジングについてですが、このレザーショルダーバッグはレザー本体にウォッシュ加工がなされていて、最初からアンティークな風合いが加味されています。
ヌメ革ほどに変化があるわけではないので、エイジング好きにはやや物足りないかもしれません。
しかし、入門者向けにはとても扱いやすい鞄でしょう。
普段から僕がしている手入れは、月に1回程度の防水スプレーと汚れた際に軽く拭くくらいで、今の状態を維持しています。
購入時から比べるとカバーの折れ部分とサイド、底の角部分に色落ちが見られますが、これは個人的にマイナスではなくいい感じの色落ちだと感じています。
表面のツメ跡からみても結構ハードに使用しているのが分かると思うのですが、それでもこの状態を維持できているので、個人的な満足度は高いです。
ホークスカンパニーについて
マノフェスは、アーバンリサーチやユナイテッドアローズなどのセレクトショップで扱われていたブランドで、男性女性を問わず、ナチュラル志向の方々に人気が高かったようです。
現在は両店舗でも取り扱いがないのですが、ネット販売を利用すれば、入手に苦労することはありません。
このバッグを購入したキッカケ
もう一目惚れとしか言いようがなかったのですが、サイズ感、革の風合い、そして値段と、文句のつけようがなかったです。
GENTENやイルビゾンテなどのブランドの同タイプのバッグと比較すると、価格はおよそ半額以下でした。
鞄の扱いがもともと雑な僕としては、タフに使える安価なレザーショルダーバッグを考えていたので、まさにドンピシャな出会いでした。
まとめ
頑丈で安価、かつ細やかな気配りが細部まで届いていて、男女問わずに使用しやすいショルダーバッグです。容量に少しネックがありますが、普段使いするにはベストに近い印象です。
カップルでシェアすることも可能となれば、人気が継続しているのも分かります。それに加え、どんなワードロープにもあわせやすいシンプルなデザインとも相まって、個人的に今まで使ってきた鞄の中でも上位にランクインするくらいです。
革製品は、扱いが難しく価格も高くなりがちなイメージから、最初の一歩をふみだすのに躊躇いがあるかもしれません。しかし、この鞄のように低価格でも満足のいくものは必ずあります。
お金がかかるから、手間がかかりそうだから、という理由で革の鞄を敬遠しているのであればなおのこと、自分の好みにマッチした革製品を見つけられた時の喜びは、なにものにも代え難いものです。