ヴァレンチノ オルランディのショルダーバッグをレビュー
「Valentino Orlandi(ヴァレンチノ オルランディ)」のショルダーバッグを5年ほど使用しておりますので、このバッグのデザインや使用感についてレビューいたします。
コンピューター系の仕事をしている私は、普段の仕事ではノートパソコンが収納できる少々大きめのショルダーバッグを使っているのですが、それほど大きなバッグを持って出かける必要がない時など、ちょっとした外出時に持ち歩くバッグに少々困っておりました。
というのも40代半ば頃まではスーツを着ていてもプライベートで使っているラフなバッグを持ち歩くことに抵抗がなかったのですが、さすがに50歳を超えてからは妙にTPOが気になりはじめ、やはり年齢相応かつスーツに相応するバッグでなければ少々恥ずかしいと思うようになりました。
そんな頃、何気に押し入れの中を整理していると何ともシックなバッグを見つけたのです。
そのバッグに「Valentino Orlandi」(ヴァレンチノ オルランディ)というロゴを見つけたのですが、「こんなバッグ、持っていたっけ……」と思いました。
それから記憶を辿ったところ、10年ほど前に義父から譲り受けたものだということを思い出しました。
そして、これはスーツを着て出かける際に最適ではないかと思って実際に使いだしたところ、大きすぎず、かつ小さ過ぎずで何かと重宝するバッグだとわかり、以降愛用している次第です。
ヴァレンティノ オルランディのショルダーバッグのデザインと使い勝手
パッと見ると、どこにでもよくあるようなオーソドックスなデザインではありますが、手に取ると金属部品を除いたすべてが本革で造られているせいか、そのしっかりとした造りに、持つ者の気持ちを引き締めてくれるような重厚感を感じずにはいられませんでした。
ロゴは中にあります。
私が所有するバッグの中で唯一イタリア製のものになります。
外側にはロゴなどが一切ありませんので、パッと見ではどこのバッグかわかりません。この点が少々惜しいと思える点です。
横から見るとこんな感じで、収納は3層に分かれています。
収納部分をもう少しきちんと説明しましょう。
第1層は見てのとおりあまり物が入りませんので、普段は特に何も入れていません。入れるとしても、せいぜい厚みがない小さな物くらいでしょう。
第2層には主にスマートフォンやメモ用紙などを入れています。他にも文庫本程度なら3~4冊は入ります。
第3層には財布や小銭入れを入れております。私が使っている財布は通常のものよりも一回り大きいものなのですが、それでも普通に入ります。
なお、このバッグの収納はこれだけではありません。実はバッグの裏側がこのようになっています。
向かって右側にある上下2つのボタンを外すと……
こんな感じで第4の収納が現れます。と言っても入れられるのは、向かって左側だと数枚の紙、例えばハガキとか封書の類くらいです。
向かって右側にはカードが5枚収納できるようになっています。またジッパー部分を開ければ、ここにも数枚の紙程度のものなら入ります。ちなみに真中辺りにペン(画像上ですと青い部分)が一本収納できます。
正直に書くと、この収納はあまり機能的ではないと思います。特に向かって右側のカード入れなどは、ほとんど使っていません。
この辺りは機能面よりもデザイン面重視という印象が強い部分のように思えます。とはいえこの部分の造りも頑丈ですから決して実用的ではないというようなものではありません。
持ち手部分も本革を使った重厚な造りになっています。ここを持ってこのバッグを下げてみると、その重厚さを更に感じます。
使用されている金具も、この重厚な造りにフィットした、しっかりとした製品が使用されています。
ヴァレンティノオルランディのショルダーバッグを実際に使ってみて感じた良かった点
良かった点は、さすがはイタリア製というシンプルかつシックな外観です。
決して派手ではありませんが存在感に溢れています。本革の持つ重み、そしてそれをしっかりと支えている部品、それらがこのバッグのクオリティの高さを静かに物語っているところが非常にいいです。
オフィシャルな場面はもちろん、プライベートな場面でも充分使えるアイテムで、このバッグがそばにあると自分自身に磨きがかかったような、そんなふうに、このバッグを持つ人間の気持ちを高めてくれる雰囲気を漂わせています。
更に本革ですから本革クリームなどで定期的に手入れをしてやることで更にその重厚さに磨きがかかりますので手入れのし甲斐があります。
また単に外観がいいというようなことだけではなく、その造りの重厚さは実際に使ってみると本当によくわかります。
何といっても頑丈に造られていますので少々乱暴に扱ったくらいではびくともしません。
義父が実際に仕事でイタリアに行った際に購入したもので、それからもう10年以上経っていますが、まだこの先10年は充分使えるのはないかと思います。
ヴァレンティノオルランディのショルダーバッグを実際に使ってみて感じた悪い点
悪い点は、本革を使って重厚に、そして頑丈に造られているということの裏返しとして「重い」ということが、まず挙げられます。
何も入れていない状態で1kgという重さがありますから、更に中に物を入れた状態で長時間使用していたりすると、すぐに肩が凝ったり腕がだるくなったりします。
以前はさほど気にならなかったのですが、その重さゆえ、やはり歳を取れば取るほど、このバッグを使う気持ちが萎えてしまう傾向にあります
次にやはりその収納力に融通がきかないということでしょう。これも本革で重厚に、しっかりと造られているため、どうしようもありません。
外出していて収納するものが少し増えてしまった時など、他の軽量バッグなどだと少し無理をすれば収納できても、このバッグではまず無理です。
そういう意味では出かける際にこのバッグで問題ないかどうかを、通常のバッグ以上に考えて判断しなければならないという面倒くささがあります。
エイジングについて
10年以上経っても特にダメージを受けている箇所は見受けられません。
頑丈な造りであるということが一番の理由だと思えますが、やはり毎日使用していたわけではなく、シチュエーションによって使ったり使わなかったりしていたため、さほど負荷が積み重なることがなかったということも一因ではないかと思います。
また本革を使用していますので時間が経過しても本革クリームなどできちんと手入れをすれば、本革ならではの光沢が更に出て、新品時とはまた違った趣が現れてきます。
Valentino Orlandiの特徴
ヴァレンティノオルランディの商品は女性向けとしては優雅で古典的なデザインが、そして男性向けとしてはシックなデザインが多く見られると思います。対象となっている購買層は若年層から熟年層まで幅広いと思います。
購入理由
義父から譲り受けたものですので購入理由ではなく使用し始めた理由になりますが、やはりある程度の年齢になってからは、特にオフィシャルな場面で年齢相応のアイテムを持つべきだと思い始め、スーツ姿に合うバッグを欲したことがきっかけでした。
更に、ただ単にスーツ姿に合うだけではなく、どうせならずっと使い続けることができるものをと思っていたところ、たまたま押し入れに眠っていたこのバッグを見つけ、その重厚で落ち着きのあるデザインに、これならいいだろうと思いました。
まとめ
このValentino Orlandi(ヴァレンティノオルランディ)のショルダーバッグは、シックでかつシンプル、そして重厚感のあるデザインであるため飽きがきません。
更に頑丈な造りは、これからも長く使い続けることができるであろうことを示していると思えます。
おしゃれな大人の男性はもちろん、これからそんな大人へと成長していこうとしている若い男性にとっても、じっくりと末長く使えるバッグであり貴重なアイテムになると思います。