HERZ(ヘルツ)のトートバッグを4年愛用した使用感をレビュー
こちらのトートバッグを愛用して4年目になります。
いくぶん小さめサイズ(A4ジャスト)のトートですが、素材・質感の無骨さと丸みを帯びたフォルムのギャップに一目惚れして購入しました。
使いづらい点なども含めて、これからHERZ製品の購入を考えてらっしゃる方の参考になれば幸いです。
無骨な素材感と丸いフォルムのギャップが魅力
私がこのトートを一番気に入っているポイントはザクザクした素材感と、少し変わった丸いフォルムです。
ベーシックなデザインが多いHERZの中でも、このトートのシンプルさは際立っていました。ざっくりした素材感を全面に出した、そっけないくらい装飾のないデザインが魅力になっています。
素材はHERZのオリジナルソフトレザーである「スターレ」、色はキャメルを選びました。シボやシワを隠すことなく、逆に2つとない個性にしています。
トートの口は、革の裁断面がそのままさらけだされており、コバ処理など知ったことかと言わんばかりの潔さをかもし出しています。
そうした無骨さを、全体の丸いフォルムがやさしくカバーしていて、男女問わずに楽しめるユニセックスな雰囲気になっているのではないでしょうか。
また、特に気に入っているのが、持ち手のステッチです。
装飾が一切ない中で、このステッチがあることによって非常にユニークな表情が生まれていると思います。これがなかったら、買っていなかったかもしれません。
実際には、このステッチはただの飾りではなく、しっかりと持ち手をバッグ本体に縫い合わせているものです。
裏には堅牢なハードレザー(ラティーゴ)がいっしょに縫いこまれていて、どんな重い物でもラクラク入りそうな信頼感があります。
HERZのトートバッグの使い心地
内側には一切ポケット類はついていません(潔いです)。ポケットがないことによって、バッグの中の整理ができなくなり、使い勝手が悪くなっています。
また、裏布がなく革の裏側そのままなので、汗をかいたペットボトルなどを入れる際に革まで濡れてしまわないかやや気になります。
いつも仕事で使っているA4ノートパソコンがぴったり入るサイズです。
底はしっかりとマチがとってあります。ステッチを見てください。頑丈です。
持ち手は短めです。私はぎりぎりショルダーにかけることもできますが、肩幅の広い男性なら手提げトートになるでしょう。
ヘルツのエイジング後について
HERZのスターレ革はヤケるのがとても早い革です。キャメル色を買いましたが、半年もたたずにかなり濃い色に変化しました。
今では雨の日でも使うこともありますが、元々シボが多い革であり、エイジングが上手くいっているため水シミもたいして目立たず味わい深い個性になっています。
全体のヤケも気に入っていますが、特にいいなと思っているのは持ち手の革のエイジングですね。何度も握っているうちにエッジから色が濃くなってきて、いい感じにこなれてきたと思っています。
HERZの魅力
HERZのバッグは3点所有していますが、共通しているのは何といっても「丈夫」であること。公式Webサイトでも宣伝されていますが、鞄であるからには丈夫でなくてはならないというのがHERZの鞄のポリシーです。
男性向けと女性向け両方のラインナップが用意されていますが、女の私でも使ってみたいと思わせる、可愛げのあるメンズバッグが多いのもHERZの特徴ですね。
カジュアルなデザインが多いということも手伝って、比較的若い世代が持っているという印象があります。
ソフトレザーのスターレ、ハードレザーのラティーゴという革素材を柱にして、他の革製品メーカーでもよく見かけるミネルバ革のラインナップもあります。
私がHERZのトートバッグを買ったワケ
元々は当時の彼氏(今の主人です)の誕生日プレゼントにすてきな革バッグを探していたのですが、フォルムとステッチに一目惚れして自分が購入してしまいました。
そして予算不足になり、主人へのプレゼントは革財布でお茶をにごしてしまったという少々罪悪感の残るオチつきです……。
主人も革好きですので、時々このトートを持ち出して使っているようです。
まとめ
革との出会いは一期一会ですので、本当に気に入るトートバッグに出会えてとても幸せです。4年間使っていますが、いまだに飽きがきません。
ザクザクした素材感と、シンプルさが気に入った方にはおすすめできるトートバッグだと思います。